Mac OS X で OpenCV + Python の開発環境を整備する方法をまとめます. 今回この方法で導入テストを行なった環境は以下の通りです.
- OS X 10.9.2 (13C1021)
- Homebrew
- Python 2.7.6
- NumPy 1.8.1
- OpenCV 2.4.8.2
Mac OS X で OpenCV 3 + Python 2/3 での環境構築についてはこちらをご覧下さい.
Homebrew の導入
これについては多くの方が既に導入されていると思いますので省略します. 詳しくは Homebrew の公式サイトを参照してください.
NumPy は homebrew-python, OpenCV は homebred-science に Formula があるので, それぞれ tap しておきます.
brew tap homebrew/python brew tap homebrew/science
Python の導入
Homebrew から最新安定版の Python 2.7 をインストールします.
brew install python
OS X に入っている Python ではなく, Homebrew でインストールした Python を利用していることを確認します. Homebrew のパッケージを /usr/local
以下 (デフォルト) にインストールしている場合
which python
を実行して,
/usr/local/bin/python
が表示されれば OK です. /usr/bin/python
となる場合は PATH
の設定が出来ていない可能性があるため, Homebrew の導入手順を再確認してください.
NumPy の導入
OpenCV の Python バインディングはデータを扱うために NumPy を利用しているため導入します. virtualenv 等は用いずに, 直接インストールするのが良いようです.
pip install numpy
OpenCV の導入
OpenCV を Homebrew でインストールします.
brew info opencv
を実行し, 必要に応じて Optional のパッケージを事前に導入しておきます. OpenCV のインストールは
brew install opencv
で行なえます. 依存するパッケージのインストールも含め少し時間がかかります.
テスト
OpenCV を Python から使えるようになったかテストします. 以下のように cv2
モジュールを読み込めればインストール完了です.
$ python Python 2.7.6 (default, Apr 9 2014, 11:48:52) [GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 5.1 (clang-503.0.38)] on darwin Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> import cv2 >>>
virtualenv から OpenCV モジュールを利用する
アプリケーションの開発等で virtualenv を利用したい場合は, 通常通り仮想環境を作成し, OpenCV のモジュールのみ別途シンボリックリンクを作成して利用することができます.
~/venv
に作成した仮想環境で OpenCV のモジュールを利用出来るようにするには, 以下のようなコマンドを実行してシンボリックリンクを作成します.
# 仮想環境の作成 virtualenv -p /usr/local/bin/python2.7 ~/venv # NumPy のインストール source ~/venv/bin/activate pip install numpy # OpenCV のインストール cd ~/venv/lib/python2.7/site-packages ln -s /usr/local/lib/python2.7/site-packages/cv.py ./ ln -s /usr/local/lib/python2.7/site-packages/cv2.so ./
更新
- 2015/7/3 一部手順の説明を改善しました
OS X Yosemite
OS X Yosemite でも上記の方法でインストールできました. 環境は以下の通りです.
- OS X Yosemite 10.10 (14A361c)
- Python 2.7.8
- Numpy 1.9.0
- OpenCV 2.4.9