2014/7/24 (水) からさくら VPS の大阪リージョンで IPv6 アドレスの提供が開始されました. サーバー1台につき, 1つのグローバル IPv6 アドレスが割り当てられます. 早速 Debian 7 wheezy のサーバーに IPv6 のアドレスを設定しましたので手順をまとめます.
IPv6 アドレスを確認
VPS コントロールパネルにログインして割り当てられた IPv6 アドレスを確認します. 例: “2403:3a00:202:1121::::/64″ (“/64” は IPv4 のサブネットマスクにあたる部分です)
ゲートウェイとネームサーバーのアドレスも確認します. ゲートウェイサーバーのアドレスは fe80::1 (全リージョン共通の模様), nameサーバーのアドレスは 2403:3a00::1 (大阪リージョン?) でした.
インターフェースの設定
インターフェースの設定を行います. /etc/network/interfaces を以下のように編集します.
iface eth0 inet6 static pre-up modprobe ipv6 address 2403:3a00:202:1121:**:**:**:** netmask 64 gateway fe80::1 accept_ra 0 autoconf 0 priviext 0 dns-nameservers 2403:3a00::1
念のため /etc/resolv.conf に以下を追記します.
nameserver 2403:3a00::1
設定が完了したら, サーバーを再起動します. 再起動しても IPv6 で通信できない場合は, 一度シャットダウンして, さくら VPS のコントロールパネルから再起動すると接続できるようになる場合があるようです.
接続テスト
IPv6 対応しているサーバーに Ping を送って接続確認をします.
$ ping6 google.com PING google.com(nrt04s09-in-x02.1e100.net) 56 data bytes 64 bytes from nrt04s09-in-x02.1e100.net: icmp_seq=1 ttl=51 time=22.9 ms 64 bytes from nrt04s09-in-x02.1e100.net: icmp_seq=2 ttl=51 time=9.22 ms 64 bytes from nrt04s09-in-x02.1e100.net: icmp_seq=3 ttl=51 time=9.19 ms ^C --- google.com ping statistics --- 3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2002ms rtt min/avg/max/mdev = 9.195/13.800/22.984/6.494 ms $ ping6 facebook.com PING facebook.com(edge-star6-shv-13-frc1.facebook.com) 56 data bytes 64 bytes from edge-star6-shv-13-frc1.facebook.com: icmp_seq=1 ttl=49 time=238 ms 64 bytes from edge-star6-shv-13-frc1.facebook.com: icmp_seq=2 ttl=49 time=161 ms 64 bytes from edge-star6-shv-13-frc1.facebook.com: icmp_seq=3 ttl=49 time=161 ms ^C --- facebook.com ping statistics --- 3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2002ms rtt min/avg/max/mdev = 161.508/187.344/238.893/36.453 ms
クライアント側も IPv6 に対応している場合は, サーバーに直接 Ping を送信したり, HTTP の接続テストも行えます.
Ping を送れない場合は ip6tables で制限をかけていないかなどをチェックしましょう.