Debian で不要な tty を無効化してメモリ使用量を削減する

Debian wheezy ではデフォルトで 6 つの仮想コンソール tty (getty) が起動するようになっています. これらのプロセスは少量ずつですがメモリを消費するため, Raspberry Pi などのメモリサイズが小さいデバイスや, 仮想サーバー等では tty の数を減らすことで, メモリの効率的な利用が期待されます.

tty

環境

Debian 7.6 wheezy にてテストしています.

手順

/etc/inittab を開き, 無効化したい tty の行をコメントアウトします. ここでは tty3 〜 tty6 を無効化します.

1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1
2:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty2
#3:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty3
#4:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty4
#5:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty5
#6:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty6

次に /etc/default/console-setup を編集します. ACTIVE_CONSOLES を先ほどの設定に合わせて変更します.

# Setup these consoles.  Most people do not need to change this.
#ACTIVE_CONSOLES="/dev/tty[1-6]"
ACTIVE_CONSOLES="/dev/tty[1-2]"

再起動して変更結果を確認します. top コマンドなどを使えば, getty プロセスの数が減っていることを確認できるはずです.