Python ウェブアプリのためのプロファイラ wsgi_lineprof の仕組み

この記事は CAMPHOR- Advent Calendar 2018 20日目の記事です.昨日の記事は @lotz 氏の「“アルゴリズムこうしん”のアルゴリズムをHaskellで実装する」でした.

wsgi_lineprof は WSGI ミドルウェアとして実装された Python のラインプロファイラです.この記事では wsgi_lineprof がどのようにして実装されているかを,WSGI や CPython の内部実装の簡単な説明とともに紹介します.プロファイラの実装について興味がある人や,Python 処理系,WSGI の裏側に興味がある人の参考になれば幸いです.

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PEP 561 に準拠した型ヒントを含むパッケージの作り方

この記事では Python 3.7 で採択された PEP 561 Distributing and Packaging Type Information について簡単に解説し,PEP 561 に準拠した,型ヒントを含むパッケージの作成方法について紹介します.
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パッケージマネージャがパッケージをインストールする仕組み

この記事は CAMPHOR- Advent Calendar 2017 の20日目の記事です.

Python では pip,Ruby では Bundler,JavaScript (Node.js) では npm と様々なパッケージマネージャが存在します.これらを使うと,パッケージをいい感じにインストールして使えるようにしてくれますが,どのようにしてパッケージがインストールされているのかあまりよく把握していない人もいると思います.また,Ruby では GemfileGemfile.lock, Python では requirements.txt,Node.js では package.jsonpackage-lock.jsonyarn.lock といったファイルがパッケージマネージャによって使われていますが,このようなファイルは何のために存在するのか分からない人もいるかと思います.

この記事では,パッケージマネージャがどのようにパッケージをインストールしているのかを紹介します.まず,パッケージマネージャが存在しない場合を仮定してみて,そこから様々な機能を追加していくことでパッケージマネージャが何をしているかを順に見ていきます.

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論文執筆を支える継続的インテグレーション: Git から Amazon S3 まで

この記事は CAMPHOR- Advent Calendar 2017 8日目の記事です.

学位論文を書く季節になってきました.論文を書く際にはきちんとバックアップを取っておかなければならないなど,実際の執筆以外でも気を遣わなければならないことが多くあります.この記事では,ソフトウェア開発における継続的インテグレーション (CI) や継続的デリバリー (CD) の考え方を取り入れ,様々なツールを活用することで,論文の執筆に集中できる環境を整備する方法を紹介します.

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